ジョン・コルトレーンは、酒と麻薬におぼれながらも、神を信じつづけました。
この “至上の愛 ” も、神への愛をうたったものだといわれています。
1994年 – 1996年頃、この曲をラップ形式をとって発表したミュージシャンがいたようです。というのは誰がカヴァーしたのかわからないからなのですが、このラップ・バージョンも静けさと熱情の交差するあの独特の感じは変わらず、またひとつの名曲が生まれたのだと思いました。
ジャズを聴くのが苦手、というロックファンは存在しますが、コルトレーンとマイルス・ディヴィスはいいと思う方は多いようです。
マイルスの遺作、Bebopなどは、いわゆるクールなジャズとは趣がちがいますし、コルトレーンについては、その生き方に心を重ねる方もいらっしゃるのでしょう。
コルトレーンの入門編としては、この至上の愛とアフリカが、入っていきやすいと思われます。
コルトレーンは “マイファブリット・シングス ” という名曲がありますが、この曲でも絶妙な、たった一音をはずすという感覚が、何度聴いても感動的で、多くの支持をあつめています。ジャケットはどの作品も、ブルーノート(レコード会社名)らしくクールでかこいいものばかりです。