Dr. JOHN Goin’ Back to New Orleans

I’ll Be Glad When You’re Dead, You Rascal You.

限りなくニューオーリンズの香りがする作品です。とくに13曲め、アイル・ビー・グラッド・ホエン・ユア・デッド、ひどいタイトルですが、ブラスが効いていてきもちのよい曲です。
ドクター・ジョンは、ニューオーリンズ出身といわれ、この土地にある魅力をたくさんそなえ、そのなかにブードゥー音楽やファンク、ブギーの要素の影響がみられます。
よほどのブルース好きでないと、このアルバムを全曲きくのは退屈してしまうかもしれません。

けれども13曲目のこの曲は、きけばきくほど、繊細すぎるほどの音楽テクニック、さまざまな技巧がこらされていることがわかります。それに独特のリズム感。
この曲にはなにか、瞬間的な、なにかを突破するような圧倒的な心地よさがあるのです。
黒魔術に深く傾倒していたともいわれるドクター・ジョン。ローリング・ストーンズとも親交があったようです。

ニューオーリンズは、ライヴハウスにはいらなくても、ストリートをあるいているだけで、ジャズやブルースのライヴがきこえてきて、それにお料理もおいしく、フランス、スペインの影響で、ケイジャン料理(クレオール料理)というすばらしい文化もあります。
ドクター・ジョンはかつて”ガンボ” というアルバムを出しているそうですが、この”ガンボ” こそ、この土地の名物料理で、アンディ・ウォーホールで有名なキャンベルスープ缶にも、この料理があります。”ジャンバラヤ” もこの土地の料理のひとつ。南部では、この「ガンボ」をうまくつくれるかどうかで、いい女の条件になるといわれているほどです。南部を舞台にした小説には、しばしばこの場面が出てきます。

一杯のウィスキー、あるいはバーボンをストレートかロックで、ちびりちびりやりながら、こんな曲をきいて、ニューオーリンズの通りをあるいてみたいものです。

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