マリアンヌ・フェイスフル
スウィンギング・ロンドンから失われた10年をへて
1960年代に歌手、女優としてスタートしたマリアンヌ・フェイスフル。華やかなスウィンギング・ロンドンのカルチャーのなかで清楚でグラマラスなルックス、独特のハスキーボイスはその時代を象徴するものでした。ザ・ローリング・ストーンズとの出会い、ミック・ジャガーとの恋愛、そしてアラン・ドロンと共演した映画作品 あの胸にもう一度(マンディアルグ原作 オートバイ)でのバイカー・ファッションは鮮烈な印象を残しました。
その後、薬物と酒におぼれ、LOST DECADE (失われた10年)を体験したのち、79年ブロークン・イングリッシュで復活しました。近年出演した映画「やわらかい手」は話題を集め、また発表している音楽作品に至ってはデヴィッド・リンチ映画では欠かせない音楽家アンジェロ・バダラメンティや、ベック、ニック ケイヴ アンド ザ バッド シーズとの積極的なコラボレーションを行うなどむしろ60年代当時よりも前衛的かつ刺激的な作品を発表しています。