B-52’s Private Idaho

プリベートアイダホ

B-52’sというバンドはその姿だけみれば、まるで50年代のバンドみたいです。
けれども彼らはパンクの流れのなかにあるバンドで、とてもポップな曲ばかりですが、アナーキーで暴力性をもっています。女性メンバーは大きなかつらをかぶり、派手に化粧していますが、50年代~60年代初頭を思わせるのはそのファッション、そして一聴してすぐに感じられるメロディだけです。

ニルヴァーナのカート・コバーンは、その日記”journal” のなかで、自らのバンドをどういうふうにしたいか、何度も考え、そしてイメージをふくらませています。カート・コバーンは、いわゆるメジャーな音楽を追求しようとはしていなかったようですが、こういうバンド、こういうエッセンスで・・・と考えていくなかに、B’52sも出てきます。

B-52’sには、まずその音楽のヴィオレンス、そして知性と、しかしその知性をみずからはねのけるような、ものすごいパワーがあります。
聴いていてたのしく、しかしただ楽しいだけの音楽ではないな、という、なにか果てしない音楽の深さ、シニカルさを感じるのです。
よく似たメロディのでありながら、(楽器編成はまるでちがいますが)、50年代のヒット曲と、B-52’sの50年代を意識した音楽とは全然ちがうものなのです。やはりパンクという存在をとおったバンドです。
俗悪さを売りにしながらも、B-52’sは俗にはなりません。
そのけばゆさのなかに、適格な音楽性、センス、パンクの魂を込め、それでいてとても知的です。

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