MC SOLAAR Obsolète
MCソラー 移民暴動とラップ
ふつう、フランス語の歌詞は、英語発のメロディにはのりません。
これは、フランス語、英語のリズムがちがうからかも知れません。
フランス語であり、ロックできたのは、ほとんどセルジュ・ゲインズブールだけですが、彼にしても、ジャズからはじまり、ロックにちかづいたとき、歌詞は英語ばかりになっていました。MCソラーはラップではありますが、「しゃべる」ことがラップであるなら、何語であっても表現しうるのだと思います。
MCソラーは1994年頃、この大ヒット曲を放ちました。
フランスといえば、上品、気どっている、あるいはおしゃれ、グルメ、エレガンス、という想像ばかりがあるのではないでしょうか。
もちろんフランスの表面はそうでしょう。けれどもときによっては、その裏側のほうが強烈なことがあります。
フランス人はお金持ちの優雅なひとたちばかりではありません。
HLM(アシュレム)という、安価で住める住宅が、経済的に苦しい人々にはあたえられます。
この住宅は500フラン(1996年当時、1フラン/20円)で借りられますが、この住宅のあるあたり一辺は、なにか暴力的にさびれています。