This Is Not a Love Song

The P. I. L. は来日の回数も多く、生で彼らをみた、という方も多いのではないでしょうか。
日本での人気は根強いものがあります。

このバンドを語るとき、ヴォーカル、ジョン・ライドンについてのエピソードは欠かせないでしょう。
セックス・ピストルズのヴォーカル(当時はジョニー・ロットンと名乗っていた)として、独自のプレイをみせていました。親しい友人でもあったシド・ヴィシャスが亡くなり、セックス・ピストルズが解散したあと、ジョン・ライドンは P. I. L. (Public Image Ltd) のヴォーカルとしての活動を始めます。あの独特のヴォーカルが、より洗練され、先鋭的になっています。

名曲 This Is Not a Love Song の、ひねりのきいた感じはたまらなく魅力的です。
The P. I. L. としてのアルバム Flowers of Romance に入っている、 Go Back は、ギタリスト、キース・レヴァンのつきささるようなフレーズが、心身ともに浸みてきます。

GO

BACK

from the album Flowers of Romance
 

このアルバムのタイトル、 Flowers of Romance は、セックス・ピストルズのはじめから終わりまでを描いた、英国の映画 No Future A Sex Pistols Film のなかでも、ジョン・ライドンが、友情を保ち続けたシド・ヴィシャスと一緒にバンドをはじめるなら、この名前にしたかった、と語っていることばです。

 

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